気づけば日は暮れかけてた。一体何時間戦っていたのだろうか。
「どうしたのよ?いつものあなたとは思えなかったよ」
「それはお前が強くなったからじゃないのか?」
俺は少し微笑みながら木陰に座った。
「そういうことかなあ?まあ、私としては勝てたから良かったけど。
これからどうするの?」
「今日はここで野宿だ」
「ふーん、じゃあ私はこれから用事があるから。じゃあね」
「ああ」
そういって、彼女と別れた。
空も暗くなってきた。俺は木に倒れこんだ。
勝てる勝負にも勝てない、いつから始まったのだろうか。
前はそうではなかった。ポケモンの扱いがうまいと周りからよく尊敬された。無論、彼女もそうだった。
それが今はこの様だ。はっきり言って笑うしかないと思う。
・・・俺は一体、何のために旅に出たのだろうか。
ふと、疑問に思った。
よく考えてみた。しかし、浮かばない。
別に旅に出なくても、良かったのではないのだろうか。
そうも考えてしまう。どうしてだろうか。
以前まではこんなこと、全く考えなかった。
自分の思うがままにただ走っていた。だけど、それでよかったのだろうか。
もっと、他に自分に向いているものは無かったのだろうか。
気づけば、空は雲で覆われていた。いつもと同じで・・・