Light of the Moon(1)

気づけば日は暮れかけてた。一体何時間戦っていたのだろうか。

「どうしたのよ?いつものあなたとは思えなかったよ」

「それはお前が強くなったからじゃないのか?」

俺は少し微笑みながら木陰に座った。

「そういうことかなあ?まあ、私としては勝てたから良かったけど。

これからどうするの?」

「今日はここで野宿だ」

「ふーん、じゃあ私はこれから用事があるから。じゃあね」

「ああ」

そういって、彼女と別れた。

空も暗くなってきた。俺は木に倒れこんだ。

勝てる勝負にも勝てない、いつから始まったのだろうか。

前はそうではなかった。ポケモンの扱いがうまいと周りからよく尊敬された。無論、彼女もそうだった。

それが今はこの様だ。はっきり言って笑うしかないと思う。

・・・俺は一体、何のために旅に出たのだろうか。

ふと、疑問に思った。

よく考えてみた。しかし、浮かばない。

別に旅に出なくても、良かったのではないのだろうか。

そうも考えてしまう。どうしてだろうか。

以前まではこんなこと、全く考えなかった。

自分の思うがままにただ走っていた。だけど、それでよかったのだろうか。

もっと、他に自分に向いているものは無かったのだろうか。

気づけば、空は雲で覆われていた。いつもと同じで・・・

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