光が、止んだ。
ほのかに温かい光は、止んでしまったのだ。
「…なんだったんだ?」
無意識に声に出す。ブーバーも口先を尖らせ、首を曲げた。
((――――助けて))
声が響いた。心に浸透するような、暖かな声。
「ブバ?」
何がなんだか判らない、と言った風にブーバーも鳴いた。
((奴等が、やって来るんだ))
また聴こえた。先程とは違う声。その時だ。
――――グガガァァァッ――――
遺跡が揺れた。
「地震!?」
((いや、違う。キミの力になる為に起き上がるだけ))
どうやら大多数の生き物がここには潜んでいるらしい。また違う声だし。
――ペリッ――
シールが剥がれる様に、意味不明なカタチをした生き物が浮遊を始めた。
((私達は、アンノーン))
((貴方と共に戦いたい))
((手伝ってくれ))
様々な言葉が俺に向かってくる。頭に直接届く、そんな声だったので
余計鬱陶しかった。
「あー、もう黙れよ」
「ブバー…」
呆れ気味に言うと、アンノーン達は動きを止めた。
―――ダダダダダダダダダダ…―――。
((来た…奴等だ…))
一匹が、言った。続けてもう一匹が引き取る。
((ロケット団…一緒に闘ってくれるな?!真琴よ!))
名前を当てられた。
心の中まで視られ、少し恥かしい気もしたが、今はそんな場合では無いと確信した。
「やってやるか」
俺が言うと、ブーバーは挑発するように火を吐いた。
「気持ちワリィ黒装束団よぉ、やってやるよ!」