俺達は更に南へ進んだ時に気がついた。
「海かよ…」
そう、さっきの奴等が云っていた遺跡着へ行く為には、大きな海を
渡らなければならなかった。
と、云ってもこちらには水を泳ぐ事の出来るポケモンは居ない。
「仕方ないな、諦めるか」
後戻りしようとしたその時だった。何か聞こえた。
「兄ちゃん、ドコ行くんだ?」
と。振り返ると、そこには小さなボートに乗って釣りを楽しむ
中年の男が居たのだ。
―――――ここで行くと答えなければ。今頃―――――。
勿論俺は名乗り、連れて行ってください、と答えた。
そう、遺跡へだ。
四,五分経った頃だろう。
陽は沈み、辺りはすっかり暗くなっていた。
だがブーバーが炎で照らしてくれたので明るかったが。
「着いたぞ」
ボートの持ち主、俊之が言った。(後に名前は訊いていた)
有難う御座います、と言うと、俊之も頷いて、早く戻って来いよ、と忠告してくれた。
遺跡へ入ると、真っ先に目に入ったのは文字。
何なのかは掴めなかったが、所々に点字も混じっていたような気がした。
――――ポゥ――――。
微かに、暖かな光が俺等を包んだ。それは、とても綺麗で、儚くて、とても白い光――。