ポケモンタワー 〜それぞれの思い〜(6)

第二章 - 真琴―ブーバー 第三話 - 暖かな光

俺達は更に南へ進んだ時に気がついた。

「海かよ…」

そう、さっきの奴等が云っていた遺跡着へ行く為には、大きな海を

渡らなければならなかった。

と、云ってもこちらには水を泳ぐ事の出来るポケモンは居ない。

「仕方ないな、諦めるか」

後戻りしようとしたその時だった。何か聞こえた。

「兄ちゃん、ドコ行くんだ?」

と。振り返ると、そこには小さなボートに乗って釣りを楽しむ

中年の男が居たのだ。

―――――ここで行くと答えなければ。今頃―――――。

勿論俺は名乗り、連れて行ってください、と答えた。

そう、遺跡へだ。

四,五分経った頃だろう。

陽は沈み、辺りはすっかり暗くなっていた。

だがブーバーが炎で照らしてくれたので明るかったが。

「着いたぞ」

ボートの持ち主、俊之が言った。(後に名前は訊いていた)

有難う御座います、と言うと、俊之も頷いて、早く戻って来いよ、と忠告してくれた。

遺跡へ入ると、真っ先に目に入ったのは文字。

何なのかは掴めなかったが、所々に点字も混じっていたような気がした。

――――ポゥ――――。

微かに、暖かな光が俺等を包んだ。それは、とても綺麗で、儚くて、とても白い光――。

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