ポケモンタワー 〜それぞれの思い〜(4)

第二章 - 真琴―ブーバー 第一話 - 真琴

哀しみを必死に掻き消すように、

青年、真琴は掌を合わせ泣いていた。

彼は、自分の不適切な対処により

死んでしまった。

「クソ…っ涙が止まらない。暫くは実感も何も沸かなかったのにっ」

小声で言うと、遺影に映るポケモンをもう一度見た。

―――ブーバー――――。

「ごめんな。ごめんな」

本当にこう云うときは頭が働かない。そんな自分に腹が立った。

「謝って何かなるわけ?」

声がした。綺麗な透き通るような美声。

女性だった。

「あなたは…」

「あたし?麻衣子。あんたは?」

女は落ち着き払った様子で言う。

「真琴です」

「そう。で、何で死んじゃった?あー、そうそう。私此処では

ちょっとしたカウンセリングやれって言われてるから」

「はい…」

行き成り現れやがって。誰だよ。この袴姿の女は。

「早く言いなさいよ」

だが、この人は独特の雰囲気を持っていた。断れない。

「あれは…1週間前の事でした」

俺は思い思いに語り始めた。

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