ご主人様が、止まってしまった。
一台の車が通り過ぎようとした頃、
鳩を追いかけ道路へ飛び出した
私を助けようとして、止まってしまったの。
一泣きして鼻を擦りつけても、
いつもの様に笑ってくれない。
体が冷たい。雪が降っているから?
ついさっきウパーの水鉄砲が当たったから?
背中から溢れ出している紅い液体は温かいのに。
ねぇ、何で動かないの?
これはなんて云う病気なの?
――――教えて――――。
私には一生理解出来ないかも知れないけれど、
ただ之だけは解かる。ご主人様を置いて生きていかなきゃ。
でも、前へ進む前に、振り返っても良いよね?
イーブイとして【終】