百貨店。それはコガネシティに存在した。
連日幾人もの人々が行き交う、言わば「欠かせないモノ」。
そこの3階。今日もいつものようにフロアで待ち構える少年が居た。
携帯機を片手に、いつまでもいつまでもゲームをしていた。
――――学校なんてつまんない―――――
――――求めるべきものは刺激―――――
――――そう、俺は旅に出たいんだ―――
――――そのために、スリープが必要――。
ただそうとだけ脳内で唱えながら黙々とゲームにのめり込んでいた。
チン。
「〜っあー!疲れたな、マグマラシ。ちょっと休んでこうぜ」
「あ…」
エレベーターから出てきたのは旅人をおもわせる風貌の少年。同い年位の。
―――スリープ―――!
こちらから声をかけよう。少年は早速歩み寄った。
「あの、スリープ持ってる?」
…旅の始まり。