異聞・三國志(2)

時は西暦一八〇年。

遼国の王朝は腐敗しきっていた。

理由は、名君・温帝の死去により、宮中の幼帝派が皇太子派を粛清。

権力を幼帝派に集中させ、幼帝に政治をやらせずに、

権力を牛耳る。

この事態に、各地の豪族は、いっせいに反乱を起こした。

また、その反乱を鎮めたりという仕事が多かったのも、地方の豪族である。

そして、その反乱の中でも、最大規模の反乱が起きようとしていた。

もとは宮中に勤めていたが皇太子を推し、幼帝派粛清未遂の刑により、最初に幼帝派に付けねらわれていた執金吾、漸盛(ゼンジョウ)。

漸盛は、密かに首都より南方の遼水を越え、揚武平原近くにて兵を集め調練し、『必殺擢減(テキゲン)』

といった旗を作っているという話である。

ちなみに、ここに出ている擢減とは、多大な影響力を持つ宦官である。

彼は幼帝派で、皇太子派粛清を画策したために、皇太子派の恨みを一手に受けている。

話は、この反乱が起きて二年後、西暦一八二年

都の騎都尉、洪楠(コウナン)が兵団を率いた。

討伐軍の先手として、漸盛を討伐するためである。

洪楠率いる五〇〇〇の軍団は、揚武平原まであとほんの少しの遼水まで到達した。

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