跳梁跋扈(8)

第二章 - ポケモン研究所 第五話 - 戦い終わって

「あっちゃー。あいつもやられちまうとはな」

グラエナのトレーナーが頭に手を当てる。

巨大な音のせいかそれとも十分な時間睡眠をとったのか陸也が起き出した。

「フワー。あれ?もう終わっちゃったの?」

あの二人が可哀そうになるぐらい緊張感の無い声だった。

「もう終わったさ。いや、そんなことよりも体の砂粒は何だよ」

海斗が寝起きの陸也に質問する。

「え?いや、寝てただけだよ?」

陸也が至極真っ当の様に答える。

「はい!?あの砂嵐の中で?」

今までは口を閉じていたノクタスのトレーナーがいきなり口を開けて叫んだ

「え?何か危険なことでもあるの?あのね、僕をなめちゃいけないよ。

震度七までだったら起きない自信がある」

そのまま死ぬから起きれないけどな。という海斗の呟きも無視して陸也が答えた。

ある意味面白いと言えば面白い。

「でもさ。あの勝負は凄かったな。いや、ノクタスも、俺のグラエナもやられたけどな」

「え?後の勝負って何?」

「少し黙っていてくれ。陸也」

陸也のセリフに海斗が陸也のこれからの発言を止めさせた。

「ま、いい勝負だったし。しかし。あのボスゴドラは怖いな…」

ノクタスのトレーナーが呟く。

背の高い方のトレーナーも

「そうそう。あの体型であのスピードは怖いな」

と呟いた。

海斗が二人に

「じゃあ、俺達はそろそろキンセツに行きたいと思います」

と言い、又寝ていた陸也を起こした。

「もう出発するの?せっかく眠ってたのに」

と、陸也が海斗に言う。

「早く出発しないとミシロまで行けないぞ」

海斗が陸也にそう言う。

「じゃあ、君達も旅を頑張ってな」

背の高い男にそう言われると、二人が芝生に置いてあった自分のリュックを手に取った。

「じゃあ。キンセツまで行きますか」

海斗がキンセツの方向を見つめている。

と、二人はキンセツの方向へ歩いていった。

あの二人とは反対のルートに。

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