跳梁跋扈(7)

第二章 - ポケモン研究所 第四話 - ダブルバトル 後編

「それを耐えられるようなポケモンさ。俺のノクタスは。今までその戦い方を貫いてきたんだ」

二人の対話の最中でも砂嵐はどんどん強くなっていく。ブリッツと陸也はそんな中で寝ていたのだからある意味で度胸がある。

「ノクタス!!ミサイル針」

両腕を前に構え、大量の針を前に向かって飛ばした。

「弾き落とせ!!岩里」

砂の中からミサイル針の群れが飛んできたが、防御体勢を取った岩里が両腕でミサイル針を全て捌いた。

鉄壁の腕の力に負けた針は全てが地面に落ちた。

「そんな柔な攻撃じゃ俺の岩里は落とせない」

相手のトレーナーに対して言う。

すると、そのトレーナーも

「こんなんだけじゃない。まだまだ終わるわけには行かないよ」

何故かこんな時でも不敵な笑みを見せている。不気味と言うよりも何か策があるのだろうと感じた。

いや、自棄になられて笑われると見ている方が辛くなる。

「ノクタス。草笛」

指示と共にノクタスが草笛を鳴らす。音色は澄み切っていて、響いていた。

「頼むから眠ってくれよ…」

先ほどの不自然な笑みから一転。顔が明るくなった。

願っての通り、眠ってくれた。チャンスが一気にピンチになってしまった筈だった。

「ノクタス!!爆裂パンチ!!」

相手トレーナーは叫んだ。このチャンスを得なければそのままズルズルといってしまう。

―――しかし。今度は海斗が不敵な笑みを見せた。

「―――?」

相手のトレーナーは逆に驚いた。その瞬間、海斗が指示を出した。

「狸寝入りはそろそろ終わりだ。岩里!!鉄壁から両腕で爆裂パンチを止めろ」

いきなり岩里が構えた。両腕を顔の前で交差させて力を入れた。

腕の白銀の色がどんどん強くなり、光を跳ね返すほどになった。

そこに爆裂パンチがあたった。撃ったノクタスも命中時の腕との激突の反動で後ろに吹き飛んだ。

「何ッ…ならもう一発放て!!」

ノクタスが体勢を素早く立て直し腕に渾身の力を込めて放った。

岩里は今度は防御の体制は取らなかった。

「こっちも。止めだ岩里。地震!!」

ノクタスの拳が命中する寸前にその力で岩里が大地を揺るがせた。

ノクタスはバランスを失って後ろの岩に叩きつけられた。 誰が見ようと戦いが終わった。

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