「ブリッツ。動けないところに十万ボルト」
動けないグラエナにブリッツの十万ボルトが直撃した。
電撃波の威力の後遺と重なって十万ボルトで倒れた。
「あっちゃー。隙を突いて十万ボルトなんてな…」
背の高い男が頭を掻く。
「海斗。後は頑張ってね。まず草タイプとは相性悪いんだよね…。春眠」
海斗が陸也の言葉を聞く。こんなんじゃダブルバトルじゃないだろ。と言いながらも陸也のほうに向いて、軽く頷いた。
岩里とノクタスもいきなり重い一撃を出すような動きは見せない。隙を着いて攻撃する気だろうかトレーナーは険しい顔である。
「隙を見つけているときが一番隙がありそうだ。…岩里!!切り裂け」
巨大な体型。全身に纏われた鋼の鎧。動くようなタイプに見えないボスゴドラのいきなりの先制攻撃。
しかも、かなり素早く、それによって二つも驚かされた。
「よけろ。ノクタス」
多少焦っていただろうか苦し紛れの作戦といってもいいだろう。
しかし、ノクタスは何とか爪の一撃を避けた。まぁ海斗が言うにはわざとはずせと言ったそうだが。
爪は空を切るものの、岩里も海斗もいきなりの奇襲で避けられた割には全く驚いていなかった。
「見事なはずし方だね」
傍らで見ていた陸也も呟く。
「ノクタス。ニードルアーム!!」
ノクタスが腕を押し出すように突っ込んでくると海斗は
「ボスゴドラ、鉄壁だ」
ボスゴドラはニードルアームに対して非常に硬化した腕をぶつけた。凄い音が鳴り響いた。
ノクタスはニードルアームを放ったときの反動と鉄壁との激突で後ろに仰け反った。
「こうなったら…。ノクタス!!砂嵐!!」
「良いの?そのノクタスも喰らうんだよ?」
陸也が、非常に興味深い物を見るような目でノクタスのトレーナーに言った。
すると、背の高いグラエナのトレーナーが
「あれがあいつのやり方だ。ノクタスは砂隠が出来るからな。自分は喰らうが肉を切らせて骨を絶つ。ッて奴さ」
「指南有難うね。おっちゃん」
陸也のその言葉に背の高いトレーナーは笑った。
「おっちゃん。か…いや、これでも二十歳だけどな…」
「ノクタスの砂隠で攻撃をかわして隙を突いて倒すと言う戦法か…。ま、お前のノクタスがそこまで耐えられるかな?」
海斗は、不敵な笑みを湛えている。