我らロケット団!(7)

部屋のドアが開き、レイが入ってきた。後ろには下っ端が控えている。

「やるじゃない。本当に脱出するなんてね。」

「上下が無しだなんて聞いてないからな。

 ・・・まったく、俺のレベルもなめたもんじゃないって思えたぜ?」

そう言いながら、ルダはネイ以外のポケモンたちをボールに戻した。

それで、とルダは改めてレイと向き合った。

「条件は果たした。俺はこっから抜け出した・・・このあとはどうする?」

レイは従えた下っ端にアイコンタクトを送った。それを受けた下っ端が、ルダに近づき、何かの書類を渡した。

ルダはそれを受け取って目を通してみた。

「・・・これはロケット団の?」

「そうね。まぁ、きまりというか・・・目を通しておくといいわ。今日はもう休みなさい。」

ルダは、レイに案内してもらった部屋に入った。

「・・・ルダくん、また明日。」

レイはドアを閉めた。ドアには取っ手がなかった。

「なるほど。こっから出るなってことか。」

そこは華美なところではなかったが、牢屋のようにみすぼらしい部屋でもなかった。

とりあえず生活はできるような地味な部屋。

ドアには取っ手がなく、開くことができない。そして、窓はない。

光は、天井に3つある電気だけである。

「きっとこの部屋もカメラとかついてるんだろうな・・・まぁいいや。とりあえず、これに目を通しておこう」

ルダはいすに座って、さっきもらった書類を読むことにした。

「ええと?・・・ロケット団は世界を征服することを目的に活動している。

 ・・・団員は我らのボス・サカキ様の命に従順に従うこと・・・。

 珍しいポケモンや道具、研究資料などを献上した者は昇進させる・・・。

 ・・・なんかつまらないことばっかりだな。」

長い文章を読んでいるうちにあきてきたルダは、読むのをやめようとした。

そのとき、ある文章が目に入った。

「!!・・・・ロケット団の敵、パズ。

 幹部を倒した実力者。茶髪で灰色の瞳が特徴の推定15歳の少女。

 この者をとらえ、ボスのところまで連れてきた者は幹部へ昇進させる。

 さらに賞金・・・100万ポケドル・・・・。」

ルダは読み上げた。

その書類には何人か同じようなロケット団の敵が載っていた。

パズという少女よりも高値の者もいたが、ルダの目にとまったのはこの少女だった。

「パズ・・・か。」

ルダはつぶやいて、しばらく何かを考えていた。

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