「はーあ・・・どこなんだよ、出口は」
1時間もたっただろうか。
オドシシをはじめとしたポケモンたちを倒したルダは、ダンジョンの中をさまよっていた。
いくら進んでも、どれだけ現れたポケモンを倒しても、まったく出口にはたどり着けない。
特に変わったところもなく、手がかりもないまま途方にくれていた。
「横に進んだって、だめってことかな・・・?」
ふとそう思ったルダは、天井を見上げた。
もとはといえば、別の部屋から降りてきたのだ。
だとすれば、突破口は上にあるのかもしれない。
「よし。ためしに・・・ネイ、チャン、ディス、戻れ!で・・・セラ!」
ルダは3匹をボールに戻した。
そして、新たにバタフリーをボールから出した。
ルダはバタフリーにつかまって、上まで飛んでみた。
上昇してみて、天井を調べてみた。
すると、四角い少々切れ目があった。きっと、ここが出口なのだろう。
だが、押してみたものの、まったく手ごたえがない。
人の力じゃ無理なのか・・・しかし、やってみる価値はありそうだと、ルダは思った。
そしてバタフリーに技の指示を出した。
「セラ!この切れ目に銀色の風!!」
バタフリーは羽をゆっくりと動かした。それと同時に、すごい勢いで風がまきおこる。
銀色に輝く風が、天井を直撃する。
それでも、出口は開かれなかった。
しかし、あきらかに手ごたえがある。天井が少しきしみ、そして動いたのだ。
「いけるかもしれないぜ、セラ。ソーラービーム発射準備だ!」
バタフリーの触覚に光が集まった。
「エネルギー補給完了・・・ソーラービーム発射!!」
光のエネルギーが一気に放出された。
バシュッ!!
ソーラービームは、そのまま一直線に進み、天井を突き破った。
「ビンゴだぜ!出口だ!!」
ルダは、そのまま天井を通り抜けた。その場所は、下っ端らしいロケット団員が数名いた。
団員はなにかの話し合いをしていたようだった。
ルダを視認すると、すぐさまポケモンを繰り出し、戦闘不能とした。
「何者だ!我がロケット団の超大事な話し合いを盗み聞きしようとしている輩は!」
「さてはスパイだな。このアジトに進入するとはいい度胸だ!」
「俺たちでこらしめて、さっさと幹部につきだしてやる!」
ルダは説明しようとしたが、相手は聞く耳を持っていなかった。
「(ま・・・ちょっとぐらい遊んでも、いいよな?)」
説明しても無駄だとわかるや否や、ルダも戦闘態勢をとった。