「っと。着地!・・・ここは・・・?」
ルダとエーフィは暗い部屋に着地した。
上を見上げると、かすかな光が、だんだん閉ざされていく。
おそらく割れた床が閉まっていくところなのだろう。
もう、自力では戻れない。こうなれば、レイのいうとおりにするだけだ。
ルダはバッグから回復の薬をとりだし、エーフィに飲ませた。
この全回復の状態からどこまで進めるか。
「もともと、強い相手と戦いたくて入団を決心したんだ。
だったら、ここでレベルを知るというのはいい機会だよな?」
傍らにいるエーフィも力強くうなずく。
目が慣れるのを待ってみたが、あまり意味はない。真っ暗で何も見えない。
とりあえず、少しずつ進んでみることにした。
一歩一歩、慎重に、慎重に・・・。
がつん。
「いたっ!な、なんだ?」
何かにぶつかった。油断はできない。もしかしたらポケモンかもしれない。
ルダは即座に、そのぶつかった何かから離れた。
案の定、それはポケモンだった。
「どどどおー!」
雄たけびとともに、急に目の前が真っ白になった。
・・・フラッシュだ。
まぶしい中うっすら目を開くと、目の前にいたのはオドシシだった。その数、3匹。
3匹はルダとエーフィをとりかこんだ。
「オドシシ3匹か。このくらい・・・!いくぞ、ネイ!それにチャン!ディス!」
エーフィがオドシシの前に立ちはだかった。
ルダはさらにボールをふたつ投げた。その中から出てきたのはワカシャモとジュゴンだった。
彼らもまた、ルダの相棒である。
「ネイ、サイコキネシス!チャン、火炎放射!ディス、冷凍ビーム!」
ルダは一気に指示を出した。
ルダを中心として3匹は背中合わせに体勢を整え、同時に攻撃を放った。
サイコキネシスは1匹目のオドシシを宙にうかせ、そのままたたきつけた。
さらに力でぎしぎしとねじふせ、戦闘不能にさせた。
火炎放射は2匹目のオドシシを火傷させた。オドシシは抵抗しようとしたが、
火傷のダメージで戦闘不能となった。
冷凍ビームは3匹目のオドシシの角に命中した。オドシシは催眠術をかけようとしていたが、
つのを封じられたために技を使えず、さらにとどめをさされて戦闘不能。
「いいぞ!よくやった!」
ルダは自然とガッツポーズした。オドシシが使ったフラッシュの効果はまだ残っていた。
明るくなったその場所は広々として、通路が何本もあった。
「よし・・・先に進もう!」
ルダは3匹とともに、ダンジョンを進んでいった。
レイは、別室から隠しカメラを通してルダの様子を見ていた。
「ワカシャモにジュゴンか・・・。いいポケモンね、よく育っているわ。
でも・・・あの部屋を抜け出すことができるかしらね。」
そうつぶやき、モニターの画面を切った。