我らロケット団!(2)

「ロケット団のラフレシア姫・・・だって?」

ルダはレイにききかえした。

ロケット団といえば、ポケモンを悪いことに使う有名な組織だ。

有名でありながら、その実態は謎につつまれている。

「そう。ルダくん?きみすごく強いわ〜。この七宝渓谷で連戦連勝とかやっちゃって!

それで、私はきみをスカウトしたいの♪どう?この話」

レイは甘ったるい声でいった。

正直なところ、断る、と即答されると思っていたが、意外にも返事は挑戦的だった。

「俺に勝てたらな!ネイ、サイコキネシス!!」

「かわせ、ウツボット。」

ウツボットは軽く念力をかわした。

「勝てたら・・・っていったわね?私に勝とうっていうのは少しおろかな発言よ。

ここらで連戦連勝しているからって調子に乗りすぎかな。剣の舞だ!」

ウツボットの攻撃力がぐーんとあがった。

打撃攻撃に備えて、エーフィはリフレクターをはった。

「ゆけ、やつあたり!!」

きぃーっとウツボットは叫び、エーフィに突進していった。

リフレクターをつきやぶる勢いで、エーフィを攻撃し、倒した。

「なっ・・・一撃で!?」

ルダは、驚きのあまり言葉も出なかった。

倒れたエーフィをボールに戻すことも、かけよって声をかけることも忘れていた。

「いったはずよ。私はラフレシア姫と呼ばれるロケット団・・・。

草と毒の扱いなら誰にも負けないのよ。」

レイはウツボットに視線で合図した。

ウツボットはつるをのばして、エーフィとルダをからめとった。

・・・・身動きができない。

「さーてと。このままついてきてもらうわよ?

どうせ、断ったところで帰れるわけがないんだもの・・・。

私に目をつけられたのが運のつき。いえ、バトルを申し込んだ時点でね。」

「俺は・・・っ!」

ルダは何かを言い返そうとした。しかし、急に眠気にさそわれて、言葉がでなかった。

「(眠り粉・・・か・・・)」

ルダが気がついたとき。まだウツボットに巻きつかれていた。

目の前には、レイという女がいる。下を見ると、エーフィもまだ眠っていた。

・・・いや、眠っているというよりも、やつあたりをうけたダメージが残っているのだろう。

「さーてと、ウツボット!」

レイが指示すると、つるがとけた。ルダは床にどさり、と落ちた。

ここはどこだろう・・・?まわりは何もないただの壁。

下も、何もないただの床。窓も扉もなく、出入り口は見当たらない。

「わかってるわよね、ルダくん。私は」

レイが言いかけているのを、ルダの言葉がさえぎった。

「いいよ。俺はロケット団に入る。」

いきなりいわれて、レイは目を丸くした。聞き返すと、同じ言葉を言った。

意外である、としかいいようがない。

「いいの?あなた。もちろんそれは喜ばしいことだけど・・・」

「ああ。俺は強くなるためにネイと旅立った。

強くなりたいと思って、いろんなことをした。

旅の途中でロケット団をこらしめたこともあったな・・・。」

「それがなぜ?」

「いったはずだぜ。俺は、強くなるために旅立った。

ロケット団にはいって強くなれるならそれも悪くない。

お姉さんのような強いやつはもちろん、ロケット団にはむかう勇敢なトレーナーにもであるかも。

そんなやつらと戦えば・・・強くなれる」

ルダはただレイを見つめた。

これは本音なのか・・・?経験から、レイはそう思った。

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