我らロケット団!(1)

「みーつけたー♪」

女は小さな女の子がかくれんぼをしているような、わざとらしいかわいい声を出した。

そして、ターゲット発見、と改めてつぶやくと、今まで自分が隠れていた茂みからぬけだした。

ここは七宝渓谷。

レベルの高い野性ポケモンやエリートトレーナーたちが集う場所。

故に有名な修行場所としても知られる。

そんな場所で、連戦連勝しているトレーナーがいた。

まだ子供だ・・・傍らにはよく育ったエーフィがいる。

「こんにちは〜♪すてきなトレーナーさん」

茂みから現れた女に声をかけられて、トレーナーは驚いたが、冷静に挨拶を返した。

「こんにちは・・・お姉さんもトレーナー?だったらバトルしようぜ」

目が合ったトレーナーにはバトルを申し込む。

なかなかいい性格をしているじゃないか、と女は思った。

「いいわよん。1対1のシングルよ!」

「オッケー・・・ネイ!」

ネイというのはエーフィの名前だったようだ。

傍らで静かに座っていたエーフィが素早く前に躍り出た。

「それならこっちは・・・ウツボット!」

女が投げたボールから飛び出したのは草・毒タイプのウツボット。

エスパーのエーフィには不利なタイプだ。

「面白い人だね、お姉さん。・・・スピードスター!」

「つるのムチでたたきおとせ」

冷たい声で、女は指示を出した。

ウツボットがのばしたつるが、スピードスターを打ち消す。

できるトレーナーだ、とトレーナーは悟った。

「今度はこっちからよ。どくどく!」

「サイコキネシス!」

どくどくがエーフィにおそいかかる。

エーフィはサイコキネシスでどくどくを巻き返した。

ウツボットにどくどくはあたるが、毒タイプのポケモンに効果はない。

「やるねぇ・・・きみ、名前なんていうの?」

「俺はルダ。お姉さんはなんて?」

女は笑みを浮かべて、こういった。

「私?私はね・・・ロケット団のラフレシア姫・レイ!」

ロケット団・・・この言葉が響き、一気に緊張が走った。

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