半蔵の目が蒼くなった。――――
その姿は、まるで羽を手に入れた龍の如く……他の四人と異質の殺気を放っていた。
「き‥斬り屋の半蔵?!あんな奴が居るのかよ……ッ!!」「し…死ぬんじゃねぇーか?!!」
「馬鹿野郎!こんな人数相手に一人が倒せる訳ねぇーだろーっが!悔いの無いよう……突っ込め!!」
相手も彼を十分に警戒していた。しかし、彼の強さはその予想を遥かに上回り……
翼を持った龍は戦地に息吹を吹いた。
「ルギアは空からエアロブラストでブッ飛ばせ!サンダー、お前も空から10万ボルト!バンギラス、破壊光線!!」
戦場は光が我も我もと言うように、輝き合った。仲間の四人も手を出せない……。
―――――――『斬り屋の半蔵』
彼は世間に名を響き轟かせる天才。噂通り実力は出鱈目凄かった。
「い…今ので何人やられたんだ?!!」「1400,1500……最初の人数の 四分の三 をやりやがった!」
「たったの三匹…三匹だぞ?しかも全国一の強さを誇る幕府の部下だ……」
敵は残り、隊長格が10名と大将格が5名…部下が残り約500人程度である。
圧倒的な強さを誇る半蔵!ズバ抜けた破壊力で幕府の部下、粉砕!
「さぁ、僕たちも戦うよ。」鉄兵の一言に四人は始動した。
「このままでは……このままでは意味のない戦いになってしまう……直ちに幕府に要請を呼ぶぞ!!ここで五人を殺すのだ!!」
隊長を任せられた幕府側の男が怒鳴り、腰元に手を当てるとヤミカラスを出した。
「手紙を幕府に早く渡してくれ。至急だ!行け、ヤミカラス!」
更なる試練を呼ぶ不幸の鳥が、―――――――――――――――今、飛び立った。
第四節 「死角完無」 終