荒れくれたはずの地である此処は今、とても其れを感じさせぬ
久々の平和が還ってきたような気がした。ポカポカ陽気と暖かい風…そして雲一つない空。
雄之介はこんな毎日が今の世の中にあればと強く願った。
しかし、願うだけでは絶対に物事は始まらない。
これを一気に纏める為には、自分が幕府を倒さなければならないのだ。――――――
「いい天気ですねぇ……眠たくないんですか?」考えが純粋な雄之介は兎に角、昼寝がしたかったのだ。
「目的を考えろ 雄。」半蔵は最年長とだけあって堂々と言った。 「す・・すみません;;」
「そうだぜ雄!お前普通ならパシられてる所だz‥」「松本…顔と性格が合わんから、もっとクールになってくれ。」
その頃………
「何ィ……?幕府に隊長格が攻撃を仕掛けているだと?!!攻めろ!桜衆を滅ぼすのだ!!!」
この情報はすでに幕府まで回っていた。其れを聞いた幕府は怒るはずがなく、
多大な人手を使った全面戦争を桜衆に仕掛る体制を作る。五十年前の悲劇は再び起きようとしていたのだ……。。
再び戻り………
「みんな、よく聞いてくれ。幕府に僕たちの情報は絶対回っているはずだ。もうすぐ敵が来るはずだ……分かるね?
その時はみんなの手持ちを全て出して全力で戦ってくれ。そして、重要なのは役割分担だ……
僕と半蔵君は大将と隊長格の二頭を狙う。そして松本君、龍司君、雄之介君は下っ端を全滅させるんだ。
敵の人間が予想以上に多い場合は……‥・・―――――――――――――」
―――――――「殺戮者と化せ……皆殺しでも構わない」――――――――
鉄兵の命を懸けているような気迫が痛々しく……何か心にチクチクしたものが刺さっているような気持ちであった。
雄之介は、曇り一つない空を羨ましくなり、歯を食いしばった。
―――――――その時…‥‥・・!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドオオオオオオオオオォォォォォォッッ
予想以上の大群がこちらへ向かってきたのだ!
1000…いや、2000!!もの凄い足音を立ててたったの五人を襲い駆けてきた!
「さぁ……楽しい殺し合いの始まりだ‥‥ッ!!」
半蔵の目が一瞬にして蒼くなった…………
第三節 「遭遇」 終