殺戮者の旅(3)

第二節 - 出発点

五人は早速外に出た。隊長を任せられた男は、地図を右手に持つとみんなをまとめた。

「みんな初めて顔を合わせるね。自己紹介をしよう」「あ、年齢と名前とランクをね。」

口調にもやはり隊長の風格がある。雄之介はこの五人の中にいるだけで十分な気がした。

「まずは僕。今回隊長として率いる進藤 鉄兵、17歳の大将ランクさ」

「俺はァ・・松本 猪衛門!16で隊長してたぜィ!そこんとこァよろしく」

「・・・沖之浦 半蔵。18の大将。」

「我は宮嶋家の大将をする16歳の宮嶋 龍司。皆の者、よろしくな。」

「ぼ・・僕?(うわぁ、最年少だ・・。)牡草雄之介です、15歳の隊長でした」

なかなか個性的なチームになった。しかし、逆に言えばバラバラすぎる。

「みんな名が長いからよ、俺が勝手にあだ名付けっぞ。」

半蔵は無表情に言い始めた。

「隊長のアンタは鉄兵、高貴ぶったお前は龍司、そしてそこのチビが雄(ユウ)、

最後にちょっとイカれたナイスガイは松本、俺は半蔵でも何でも好きに呼べ。・・・いいか?」

「(ぉ・・俺だけ名字・・・)」

松本は不公平な気がしたが、みんなに合わせた。

チームプレイに大切な協調性は、任務をこなすにつれ、作られていくのである。

そんな時、隊長の鉄兵は、半蔵の態度が少し気にかかっていた。

元々個人プレーである半蔵が、何故今回はあだ名まで決めるのかという点である。

実力は帝王格の彼が何故帝王に座れなかったか・・それは協調性に問題があったからだ。

裏に何かあるのではないかと鉄兵は疑ったが、これ以上の追求はやめた。きっと心を改めたのであろう・・・。

「さぁ、早く行こう!幕府はここから……東だ!」

第二節 「出発点」 終

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