殺戮者の旅(2)

第一節 - 集結

…ここは桜衆。近頃規模の広まりつつある、大きな豪族である。

幕府との関係は今現在、過去に訳あって途絶えている。

しかし、この国は食料の育ちやポケモンの丈夫さが他とは別格であるため、

幕府と友好関係を保たずとも、大丈夫と言えば大丈夫なのだが……

「牡草隊長ー?牡草隊長ーっ!」「あ、はいっ!」

「此所に居られましたか…桜衆帝王の郷崎(さとざき)殿からの伝令です。」

「郷崎殿?僕にですか?」「はい。臨時の命令だそうで…」

「“今から至急、城に参れ” だそうです」「分かったよ、ありがとう。」

『牡草雄之介』。桜衆に仕える隊長格の人間。

今後、彼がこの桜衆を左右する等とは―――――誰が予想したであろうか。。

「郷崎殿!牡草雄之介、今到着致しました!」「うむ、よかろう。では説明を始めるぞ」

雄之介はまず、辺りを見渡した。そこには数々の異名を持つ程の人間が自分を合わせて五人。

「さっそくだが、皆に集まってもらった今…先決に任務を言い渡そう。」

郷崎という老人は、ズズゥ・・っと茶を飲んだ。五人は息を呑んでその一言を待つ。

―――――「幕府を内部から五人で破壊するのじゃ……できるかな?」

「ご‥五人?!その人数でどうやって紛れるのですか?」真面目そうな奴が目を丸くして言った。

「簡単に言えば……スパイって訳か?」「ご名答。」郷崎は細い目を見開いた。

「内部の人間関係をも崩し、五人の力で破壊するのだ………重要任務、頼んだぞ」「はい。」

第一節 「集結」 終

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