Blue Sky(4)

第四話: あざむきポケモン

長い沈黙の後、正体不明のボールはユウキの手によって開かれた。

ユウキ
「こ、こいつは…!」

黒い頭に巨大な口、黄色い体。

口のような物の付け根にはシルクでできた布が巻かれている。

よくみると布には文字が書かれている。

チー

ユウキ
「チー…お前の名前か。」
おじさん
「そいつは、あざむきポケモン『クチート』だね。タイプははがね…だ。覚える技は…」

さすがはセンリの弟、ポケモンには詳しいようだ。

ユウキ
「ちょっと待って…はがね…ってことは…いわより硬い!そうだろ、チー!」

チーはこくりとうなずいた。もうすっかりなついてしまっている…いくらなんでも早すぎだ。

おじさん
「おどろいたな…あの慣れよう…そしてあの機転…。今日はじめてポケモンをもったってのに…さすがはセンリ兄さんの息子!」
ユウキ
「よし、チーいわくだきっ!」

チーは岩の隙間に大口を突き立て、そのまま押し広げた。

岩が2つ粉々になったが、これでは到底外には出られない。

と、思った次の瞬間、岩の隙間から黒々とした鋭いツメが飛び出した。

何人かは悲鳴をあげたが、ユウキは思い当たることがあった。

ユウキ
「いわくだきより高い威力の…ツメをつかったワザ?黒いツメ…まさか…」

岩がまた崩れ落ちた。そして黒いツメの持ち主の腕がみえた。

ユウキ
「黒いツメ、白い腕!ブレイククローが使えるヤルキモノ!」

次の瞬間、岩はすべて粉砕され、二つの人影がまぶしい光とともに現れた。

ユウキ
「こんちは、ソライシ博士…そして、」

「おかえり、父さん。」

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