突然、大地が揺れ始めた。地震だ。
過去のヨウはすぐになにかと思ってすぐに逃げる。
一方、未来のヨウはついさっき体験したことだったのに驚いていた。
喜びのあまり、今までのことを忘れていた。
「うわあああああ!」
ヨウの方向に向かって、電信柱が倒れてくる。
ヨウは電信柱の下敷きになっていた。動こうにも動けない。
ヨウにはこの電信柱を倒す力も無いし、彼にも無い。
仕方ない。ヨウは必死に手を動かし、MBから彼を出した。
MBから出てきた彼はかなり戸惑っていた。
それもそのはずだ。さっき自分を捨てた主人が目の前で倒れているのだ。
戸惑いながらも手を差し伸べようとするが…
「来るな!!」
突然、ヨウが叫びだした。
「逃げろ!お前だけでも逃げろ!」
しかし彼はオドオドしながら首を振る。
「僕はどうだっていい!お前だけでも生き残れ。さあ、はやくいけ!」
この言葉を聞いて、彼は少し戸惑いながらもヨウから離れていった。
「ははは」
彼が逃げて言った後、ヨウは微笑した。
少しカッコつけすぎたかも知れない。よく考えればこのまま僕はどうなるか分からない。
よく考えれば、自分にだってやりたいことがまだたくさんある。
さっきはあんなこと考えてたけど、やはり死にたくない。
まだ若いからなのだろうか。まあ、仕方ない。もう無理だ。
このまま死んでしまうのも悪く無いかもしれない。
多分死んだ母が待っててくれるんじゃないだろうか。
そう思いながら、ヨウの意識は消えた。
…僕は生きているんだろうか。
気が付けば、もう朝だった。電信柱は別のところに倒れている。
そうか、現在に戻って寝てたのか。
じゃあ、今、見ていたのは夢?
いや、そんなことは無い。あんなリアルな夢があってたまるか。
結局、願いは叶わなかった。でも…
いつか叶うに決まっている。
僕は彼を助けたんだ。
いつになるかなんてだれにも分からない。
けど…
僕の思いはいつか絶対叶う!
何日経とうとも、何年経とうとも、何十年たとうとも、
僕はこの願いを諦めない!!!
-END-