敵はポケモン(2)

カント−地方、ヤマブキシティこの都市にある若手の海賊ハンターが住んでいた。

彼の名は電助。フリーのハンターだ。

海賊ハンターのほとんどがグループで活動しているのだが、電助は例外だった。

理由は簡単。電助が余りにも短気だからだ。

カレー屋のカレーが辛く無い程度で切れたという都市伝説まであるほどだ。(真実かどうかは定かでは無いが)

しかし、彼は切れやすいものの、ハンディングは一流であるし、数少ない政府公認のポケモン保護法免除者でもある。

つまり彼はポケモンを持つことを許されているし、さらに国際法で禁じられているスナッチモンスターボールの使用すら許可されている。

スナッチモンスターボールとはオーレ地方のとある組織が開発した所有者があるポケモンを捕獲することができる禁断兵器のことである。

これは噂ではあるが、一度政府直属のハンターになれるという機会もあったらしいが、彼はそれを断った。

とまあ、彼はハンターの中でもトップクラスとされているが、成金達の間では、彼は奥の手とされている。

理由は、高額の料金を請求してくることがあるが、一番の問題は短気なことであった。成金共からしてみれば、

高い金を払わされたのに、当の仕事人がブチ切れて仕事をほったらかしにするということなどされたくないのである。

そのために電助はトップハンターでもありながらかなりの貧乏である。

この前電気止められたそうだ。しかし電助はあまり気にしない。

カップラーメンを食べるための水とガスさえあれば、それで良い。

でも流石に危機感を抱いたのか、彼は仕事を探すことにした。

ヤマブキ情報ステーション、ここにはありとあらゆる情報が入ってくる。

通常、ハンターは情報センターなどは使わず、依頼を受けて仕事をする。

しかし、電助は個人運営な訳で、組織力とかなんやらは全く持っていないのである。

「クチバシティにて、スペシャルクルーズを明日行います・・・か。成金が集まりそうなこった」

電助の口元がニヤリとなった。

成金共が集まるということは、自分のポケモンを自慢しあうためにポケモンが大量に船に乗る筈だ。

しかも、行われる場所は海の上という乗っ取りには最高の場所、そして何より、こういう場所には普通の警備員が警備にあたる、

警備員など海賊にとっては無力といっても過言じゃない、しかし、成金共は自慢一筋だから海賊のことなど忘れてしまう。

そうなってくると、巨大なポケモン強奪シンジケートが動く筈だろう。もちろんそういう輩には膨大な懸賞金が掛かる。

しかもそれがガロスだったら大収穫だ。

ガロスはカントーでも1,2を争う巨大シンジケート、巨大というだけでも厄介なのにそれ以外にも問題はある。

ボスのガロスの正体が全くの不明なのである。というのもガロスとはフリーの海賊を集めた組織であり、その海賊らにはガロスから依頼を受けた以外に全く接点が無いのである。

おとり捜査をしようにもガロスがどのように海賊に命令を下しているのかが分からないのでおとり捜査をしようにもできないのである。

そのため、ガロスの正体を政府に教えるだけでも、何百万といった懸賞金がもらえるのだ。

まあ、金目当てのガゼネタがかなり多いので納得できるもので無いと信用してもらえないのだが。

「決定だな」

そして電助はスペシャルクルーズへの参加ボタンを押した。

つづきを読む

サイト内検索

管理人 : POKE-NOVEL Project