死闘の楽園(1)

「あっちについたら手紙とか送るね」

少女が涙ぐみながら、少年にそう話す。

「ああ」

しかし、少年は下を向いたままだ。

「また、あえるよね?」

少年はコクリと頷いた。

「じゃあ」

少女はトラックの中へと入っていった。

2年前の出来事である。

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ジリリリ、ジリリリ、

「電話か・・・」

少年はかったるしそうに、ソファーから起き上がった。

鳴った電話は、親がやっている工務店への電話だった。

今、両親は出かけている。少年は仕方ないので電話に出た。

「はい、トキワ工務店ですが」

寝ていたとしても、接客としては最悪の対応だった。

「もしもし、あっ、ダイ?」

「あっ、ってお前、まさかリンか?」

相手も相手だった。業務用の電話を私情に使うことなど普通は無い。

「仕事用の電話を使うなよ。それにお前にはいろいろといいたいことが」

「今はそういう場合じゃ無いの!」

どうやら、私情に業務用電話を使って来たのにはわけがあるみたいだ。

「じゃあ、どういう場合なのさ」

ダイは紙コップにお茶を入れながら少しちゃかした。

どうせリンのことだ。くだらないことに間違いない。

「シルフカンパニーが強盗に襲われたの!」

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