ポケモンの世界へ! 〜げんきのカケラと2つの世界をつなぐ力〜(3)

第二章 - 〜職員室へ〜

さちは授業のあと、とても不安な気持ちでいた。最初の授業だったにもかかわらず、落書きが先生に見つかり職員室に呼び出されてしまったからだ。

どうして初めての授業で落書きなんかしてしまったんだろう・・・・・・。

授業が終わり、清掃の時間になったがさちはほうきを持ったままぼ〜っと立っていた。

「さっちゃん!」

クラスの友達に名前を呼ばれ、はっとしたさちはやっと掃除を始めた。

「ごめん・・・・・・。」

帰りの会はしないと先生が言っていたので、清掃が終われば放課後になる。放課後になったらもう、職員室に行かなければならない。清掃が終わるまで、あと10分・・・・・・5分・・・・・・。

あっという間に時は経ち、清掃の終わりのチャイムが鳴った。

さちは職員室の前の掃除。教室に戻らずに直接職員室に行くしかない。さちはこのまま帰ってしまおうか少し迷ったが、ほうきを元の場所に戻し、思い切って職員室に行くことにした。職員室のドアは閉まっていた。さちはドアをそっとノックした。

「・・・・・・失礼します・・・・・・。」

「さちさん、こっちだよ。」

奥のドアの近くで、佐藤先生がさちを呼んだ。職員室は、奥で別の部屋につながっているようだ。先生がいる所までは、かなり離れていたがいろいろな事を考えていたら、すぐに先生の前についてしまった。

「では、入って。」

先生はそう言うと、奥のドアを開けた。さちはドアの上に『校長室』というプレートがあるのを見た。

「えぇぇー!!」

小学校のときの校長室も職員室とつながっていたので、それについては特に驚かなかったが、校長室の中を見てさちは思わず声を上げてしまった。

そこには、ポケモンのぬいぐるみが飾られていた。

「先生!このポケモンのぬいぐるみは何なんですか?」

先生はその言葉を聞いて、にこにこしながら言った。

「そこに座って。」

先生はピカチュウの形をしたソファを指さした。

「あっ・・・・・・あの・・・・・・。」

「ん?何?」

さちはおずおずと尋ねた。

「先生は、私を怒るために職員室に呼び出したんじゃないんですか?」

先生は驚いて答えた。

「えっ!怒る?そんなつもりは全然無いよ。」

「じゃあ、どうして・・・・・・。」

さちは、不思議そうな顔で先生を見た。先生は急に真剣な顔になった。

「実は、さちさんに頼みたいことがあるんだ・・・・・・。」

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