イブキ

兄様。

私は、兄様が、好きです。

思えば、私と兄様は。

いつも、一緒でした。

フスベジムの前に捨てられていた私を救ってくれたのは。

当時ジムリーダーだった、兄様の祖父様でした。

それから、私たちは。

いつも、一緒でした。

兄様と共に鍛えられ。兄様と共に教えられ。

兄様と共に傷つき。兄様と共に苦しみ。

兄様と共に生き。

もしその時さえ来れば――私は兄様と共に死ぬつもりです。

だから兄様。

行かないで下さい。

兄様。

今のままでずっと。

兄様。

私は兄様の傍に居たいのです。

兄様の傍で兄様を見て兄様を感じ。

兄様の隣で兄様に通じ兄様と過す。

そんな日常が、幸せでした。

そのままで。

そのままで良いのです。

だから。

四天王などになって欲しくはありません。

だから。

ジムリーダーのままで、フスベに居てください。

兄様。

繰り返します。

私は。

私は兄様が好きです。

兄様。

行かないで下さい。

兄様――?

<Fin>

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