目が覚めると、私はどこか暖かく明るい場所に居た。
此処は何処だろうか。――少なくとも、私の知っている場所で無いという事だけは確かだった。
チョウジジムではないし、私が眠りについた自宅でもない。体がポカポカして、無性に気持ち良い。
見ると、相棒のパウワウも隣で日向ぼっこを楽しんでいた。私の体から、妙な緊張感が抜ける。
改めてゆっくりと、辺りを見渡す。
甘い香りと共に、花が私の視界に入ってきた。私は、それで全てを理解した。
<Fin>