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- 1 :レジレタス :2007/09/14(Fri) 20:19:04 ID:9VCrCddE
- 見上げれば、空。
日はまだまだ高く、雲は無く、シンオウの空の青がよく映えた。
この空の下、様々なトレーナーが今日も今日なり、そのトレーナーなりの生業を営んでいることだろう。
その空の青を目に映したまま、つれづれも無くフと思う。
…そもそも。
俺の実家は代々冒険家業を生業としていた。
親父もお袋が数週間、家を空けるのは当然のこと。
歳が離れた兄貴も、物心がつく頃には既にモンスターボールは与えられており"いい子"だった兄貴は
親の信頼に報わんと、必死こいてポケモンのハウツー習得に日夜を費やしていたのをよく覚えている。
おかげさまあって家族に特に相手にされなかった俺は家族の結びつきというモノに関して言えばかなり疎く
どちらと言えば肉親や兄弟よりも相棒のほうがよほど家族と呼べるに相応しい間柄だと思っている。
おかげさまで家族愛というモノにはほとほと疎いが。
だからと言って仲間意識とか絆だとかその辺に関して言えば知らないって程でも無い。
この国の法で定まった適齢を迎えてからというもの、俺も1人の旅人として各所を放浪する日々を送っており
たまに耳にする仕事話を路銀に変えて、旅をして。…そんな変わらない日々を不規則に繰り返すだけでも。
それでも。
それでも悪くは無いかなとか思えるのが、仲間意識だとか絆とかあっての日々だろう。
俺の名前はヒュウジ。
…言ってのとおり各所を放浪して生業を営む旅のトレーナー。
今は…クライアントが待ち受けている手筈の街までゆっくりと歩いているって状況。
俺なりの仲間意識だとか絆だとかって奴を一番に理解しているだろう相棒の首に跨って。
ゆっさりゆっさりと踏む足につれて頭から突き出た幾多もの角が、これまたゆっさりゆっさり視界の中で揺れている。
そいつの特徴を挙げるとしたら、まずそこか。
ずんぐりむっくりの青と黒のツートンボディに見栄えする、青い額と白い角。
これがひとたびその役割を求められる状況に陥りさえすれば…
それはそれは凄いを軽くブッちぎって、恐ろしいまでの凶器と化して地獄絵図を眼前に描く。
トラック?ダンプカー?プロレスラー?それっていったいなんですか?って具合。
もともとが喧嘩っぱやい性格がその凄惨さになお拍車をかけるのだから必要以上にご苦労なことである。
現代の技術の粋を集結することで化石からの復元に成功した、太古の時代の絶滅種が1匹…。
ずつきポケモン・ラムパルド ―No409―
(ニックネーム:ラパルド)
見上げれば、空。
日はまだまだ高く、雲は無く、シンオウの空の青がよく映えた。
この空の下、様々なトレーナーが今日も今日なり、そのトレーナーなりの生業を営んでいることだろう。
…俺も、ただのその1人。
★★★★★
…はい。ノリではじめました。はじめましてです。
ってか、カキコの要領でいいのか疑問を拭えぬままに付け加え、
何かお見受けするところでは速筆の皆さんに混じって
のんべんたらりと遅筆の身があるのも果たしてどうなのよ?とも思いましたが
それでもご挨拶まで。レジレタスとついさっき名乗ることに決めました作者です、ハイ。
文章いい加減なのは超ごめんなさい。
気が向いたらって感じでチマチマと続けてきたいと思いますので
どうぞ末席にでも置いてやってください。
★
- 5 :レジレタス :2007/10/03(Wed) 22:24:28 ID:KYOdgU7E
- EP・3
★
「…マグマ団、なぁ」
その昔、ホウエン地方の火山を噴火させようとしたばかりでなく、伝説のポケモンの力を利用して異常気象を引き起こした。
もっとも奴らの計画のそのほとんどは1人のトレーナーの活躍によって最悪の形を免れたのだとは聞いた話でしかないのだけれども
それでも今を生きるトレーナーならその所業の数々、まさか知らないとは言わせない。
日本の最南から最北へ。場はこの地を東西に二分するテンガン山の山頂付近。
現段階ではあくまで"マグマ団らしき風貌の連中"としか確認出来ておらずかつての彼らとの因果関係はそれのみに留まってはいるが…。
………などと考えたところで詮も無い。ぶっちゃけ現地で確認せにゃー何とも言えんのだし。
「ラパルドー。シャーペンの芯取ってくれー」
「がふーぅ」
「消しゴムー」
「ぎゃふーぅ」
視点を戻す。ここはコトブキポケモンセンターの隅っこに備えてある旅のトレーナー用の仮眠室。付け加えて言えば布団の中。
この俺ことヒュウジは、すっぽり毛布を被ったまま優雅にねっ転がり、地図と睨めっこ。今後の予定を色々と考えてたりするのだ。
ぶっつけ本番というのもロマンはあるっちゃある。
が、何が起こるかも解らない以上、最低限の消費と行動で最大限の結果の算出に努めることこそが旅をする上での俺の最重要基本項目なのだ。
ここからテンガン山へのルートとしては203番道路を直行してクロガネシティ。207番道路からテンガン山の麓へ…。
あーでも途中で水の確保とか出来た方がいいよなー。やっぱ川伝いに山を登るべきかなぁ。
でも野宿がラクそうな場所を通りたいよなー…。雨降ったらやっぱ川伝いとか危険だよなぁー。
この道を使えば最短距離だけど徒歩での負担とか多そうだしー…。途中でトレーナーとかバトルとか挑まれたらー…。
…エトセトラ、とにかく考えることはもりだくさん。
見上げれば布団の隙間から時計の長針がいよいよ1時…深夜1時を回ろうとしている。えぇと…てことは丸々2時間、予定調整に費やすことになるな。
なるほど、どうりで眠たくなるし頭の回転も鈍くなるわけだ。よし、今日はココまで。明日の朝にでもまた考えるとしよう。
そうまでを決心したところで飛び込んできたのは異音。
「ばりぼりばりぼり」
「……」
「むしゃむしゃごくごく、ばっくんばっくん」
「…ラパルドー」
「…げふ…♪」
目線は地図に釘付けのまま、背中のイヤナヨカンになんとなくの声を投げる。
「………そこんトコに置いてるのは明日のお前の朝食だからな」
「…」
「………オチャマルとラプーンのも一緒にしてあったからな」
「……………」
「……んで、いちおう質問したりするけど、なんでお前はゲップしてたりするんだな?」
カチ、コチ、カチ、コチ(←時計の音)
「「……」」
カチ、コチ、カチ、コチ
貰った地図を畳み、枕元に置く。それでも俺は振り返らない。
「「……」」
カチ、コチ、カチ、コチ
消灯し、布団を整える。それでも俺は振り返らない。
「「……」」
カチ、コチ、カチ、コチ
そして、そのまま安眠モードへ突入する。もちろん俺は振り返らない。
カチ、コチ、カチ、コチ……
……ごーん(←1時の鐘の音)
「………お前、明日の朝食ヌキ。じゃオヤスミ」
「ぎゃうううううぅぅぅぅぅぅ!!??」
なんか悲鳴が聞こえたのは気のせいだと思うことにした。
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Colorful Board System Version1.01 by ミライいろ。