戦いver.1.5

1 :復活のちょむ2007/02/22(Thu) 17:21:22 ID:L8sPujzU
宣言通りの新スレです。ver1.5ってガンプラか!MGか!とか
言われそうですが、これでいいです。完全新生とか某仮面ライダーみたいな
のじゃないので。一部パーツは使い回しなのでw
今回は座礁しないように頑張るのでヨロシクです。

4 :ちょむ@副管理人 ★2007/02/27(Tue) 19:55:00
第1話「ニューシーズン、ニューカマー」(1)

「そこに椅子10個、急いで!」
「おい、書類はまだか!」
…7時だぞ。こんな朝っぱらからコガネロイヤルホテル中宴会場では、
戦場とほぼ同じ空気が流れていた。今にも殺されそうである。
俺は2時間前に叩き起こされ、はるばるチョウジタウンから車に乗せられ、今は
こうやって椅子運びに勤しんでいる。眠い。本当に眠い。
「はいはい、そこぺース上げてペース上げて!」
ウトウトしていると、あの忌々しい声が、まただ。
「分かってるよ。ったく、どうして地方勤務の俺まで呼ばれてんだよ。本部の仕事だろ。これ」
ブツブツ言いながら置いてある椅子を二つ持ち上げる。
「人数不足だよ。人数不足。どうせお前暇してたんだろ?」
「な訳ないね。本部より忙しいよ。地方は」
「そうかいそうかい。だったら地方で鍛えた分、ここで見せてみろ」
「へいへい」
そう言って俺は両脇に椅子を抱え、会場へと向かった。
「歩いてるんじゃないの。ダッシュダッシュ!」
全く、なんであいつはあんなにテンション高いんだよ。
あのバカにケチ付けられまいと、取りあえず俺は走ることにした。
あの男の名はリーという。名から分かるようにこの地の人間ではない。まあ俺もだが。
1年先輩だが、此処に入る年齢の差から、実際には俺とは五つも年が違う。
一昨年の同僚であり、何を考えているか分からないダメ人間である。
そして、悲しいかな、今でも一番俺に親しくしてくれる男である。
…、いや、おちょくってくるが正しいか…。

第1話「ニューシーズン、ニューカマー」(2)へ続く。

5 :テスト中@ちょむ2007/03/04(Sun) 02:03:58 ID:ZAvYo2ks
えと、>>3での最後の発言についてですが、ごめん、今日のだと見ても分からんわなアレだと。
とりあえず、まあ、「モロボシ」って名は本日の客演ウルトラマンの中の人(ある意味で)
から拝借しました。にしても何故乗馬…

P.S.余談は色変えることにしました。そしてsage
とりあえずドロドロの来週期待します。

6 :ちょむ2007/03/10(Sat) 01:09:33 ID:dMlXN2AQ
第1話「ニューシーズン、ニューカマー」(2)

「入場される方は採用通知を持ってお待ち下さーい!」
9時。やっと、準備組の戦争が終結したと思ったら、今度は入場戦争が勃発してしまった。
だいたい、自分より少し年上そうな人から始まり、どう考えても30代に突入してそうな人達が
目の前で3匹の蛇を形成している。
そんな俺も2年前にはあの蛇達の一員であった訳だ。未だにそれが、つい一昨日の出来事のように思えてしまうのは…、嫌な思い出だからだろう。
今は少し解消されたが、それでも自信を持って「友」と思える人なんざ、ほぼ皆無である。
…いかんいかん、なあに悪夢の地雷踏もうとしてんだよ、俺は。
担当の仕事は終わったことだし、どうせこんなところにいても嫌なこと思い出すだけだ。
もうパパッと帰って、引っ越しの準備を済ませよう。そうしよう。
そう思って俺は、もたれ掛かっていた壁から腰を上げようとした。
「よう、お疲れさん」
くそ、またコイツか。
「いやあ、ホントごめんね。コキ使っちゃってさ」
嘘つけ。ホントは謝る気ないだろうに。
「だからお礼といっちゃあなんだが、ほれっ」
と言って、俺に白い箱を投げつけて来た。
箱には、ミルタンクと「大地の賜物 シンオウ牛乳」という文字が描かれていた。
「これで機嫌直せよ。なっ」
と、微笑みながら言い放った。…もう我慢の限界だった。
「リーさん、俺がこんなB級品で機嫌が直るとでも思ったか?
こちとらなあ、あんたのせいで、引っ越しの『ひ』すらできてないんだよ!地方なめんな!
それに牛乳つったらビンに入ったのモーモー産だろ!ふさけるな!!」
心に秘めていた怒りを全部吐き出した。それを見たリーさんの顔は、微笑みから苦笑へと変化した。
「全く、相変わらず牛乳マニアだな。…仕方ないな。後でそのモーモー産だかメエメエ産だかの牛乳、
1ダースくらい買ってやるから、今はその牛乳飲んで落ち着けよ」
「モーモー産だ!そしてビン入りだぞ!絶対な!」
野郎め、天下のモーモー産を侮辱しやがった。
「だから落ち着けって!」

第1話「ニューシーズン、ニューカマー」(3)へ続く

7 :ちょむ2007/03/10(Sat) 01:43:52 ID:dMlXN2AQ
第1話「ニューシーズン、ニューカマー」(3)

「ヒットマンだあ?」
一瞬、牛乳を吹き出しそうになった。
「そうさ、三日前に合格者の一人が襲われてなあ。今も被害者は行方不明。
いや、正確にはほったらかしにしているだけだけどな」
「…、泳がせているのか」
「そゆこと」
全く、被害者のことはどうでもいいのかよ。
「その合格者というのも、怪しいと言うかイカサマってたと言うか…、
テスト時のポケモンの認識番号が偽装コードだったんだよ。
それで俺らが調べると、まあポロポロ漏れて来たよ。
どうやら、メタモンを変身させて変装し、どさくさに紛れて俺らのボスを
バーン、とするそうで」
メタモンで変装…、上級者向けとはいえ、またベタな…。
「そこまで分かってるなら、どうして捕まえないんだよ?」
「頭使えよ頭。どうせバックにゃ、ドデカい連中が隠れてる。計画実行前に
捕まえりゃ、情報漏洩に気づいて、連中、情報防衛を強化するだろ?
そうすりゃお前、俺らが必死で築いた情報網も台無しだ。
だったら、この会場でヒットマンを捕まえた方が、連中にヒットマン自身が
しくじって失敗したと思わせられる。その方が楽だろ?」
捕まる前にウチのドンが撃たれたら、どうするつもりだろうか。
全く、毎度のことながらハイリスク、ハイリターンな作戦である。
「しかし、少し問題があってなあ…」
リーさんがニヤリとした。
「連中の作戦上、ヒットマンはヒヨッコ共の中に紛れる訳だ。
捕まえるにゃ、ヒヨッコ共は多分無理だろうな。相手はプロだし。
本部の人間使おうにも、腕のたつ奴はある程度バレてるから無理だ。
そこでだな…」
なんだかとっても嫌な予感がした。
「シンヤ君、よろしくお願いしまーす」
…、俺を呼んだホントの理由はコレか…

第1話「ニューシーズン、ニューカマー」(4)へ続く

8 :ちょむ2007/03/10(Sat) 01:51:09 ID:dMlXN2AQ
ハイ、本日はここまでです。前回の悪役の登場の仕方はあまりに酷かったので、
今回はまともにしました。もう前回のは忘れてくれ…、所詮、中2の夏ですからorz
で、まあ主人公殿に「牛乳オタ」また変な設定を。
元ネタはアレです。ニュースで牛乳処分の話やってたからですw
ちなみにシンヤ君ご所望の牛乳はモーモーであっても、モーモーミルクじゃありません。
またこの話は後ほどに。それでは!

9 :ちょむ2007/03/20(Tue) 00:48:46 ID:4o4DHYGE
第1話「ニューシーズン、ニューカマー」(4)

「Gの31…、Gの31…」
宝石のような紅い瞳に、流れるようにスラリと肩まで伸びた黒髪、そして桜色の唇、と
まさに美少女、の筈だが、ありきたりな赤のキャップ帽、素っ気ない茶のセーターに
どこにでもありそうな紺のGパンが、見事にその美しさを見事に破壊していてくれる。
そして何故か指に小さなダイヤの指輪。
まさに彼女は「矛盾」という言葉を具現化していると言えよう。
アカミヤ マキ。彼女もまた、知らず知らずのうちに、この事件に巻き込まれていた。

全く、今日という日はついていない。
此処まで来るバスが渋滞に巻き込まれるわ、ギリギリ会場についたとたんに、
突然、「リー」と名乗る人に、着席場所を変わってほしいと言われ、
今、こうやって迷いに迷うわ、ホント、気が滅入る。
早朝のテレビの星座占いで、自分の星座が一位になって喜んだ自分に、
「馬鹿」って言ってやりたい、そんな気分だ。
それにしても、全然、私の席、Gの31が見つからない。
というのも、係の人に渡された地図にそのGの34が存在しないのだ。
地図に描かれているのは、Gの30まで。
そのGの30の後ろにあるものだと思っていたのだが、存在しなかった。
それじゃあG列の右の一番前? それもハズレ。
どうも一般的な考えは通用しないようだ。恐るべし、Gの31。
今の私に残された手段は、誰かに聞くことだった。
…と言っても、周りにいるのは、私と同じ立場の人ばかり。
そんな人に「Gの31って、何処にあるか分かりますか?」なんて聞けば、
私が笑い者になることは、確実だ。それだけは避けたい。
残るは言うところの関係者。関係者の人達は首から
ネームカードを掛けているので、ある程度は認識できる。
それで、つい先程まで、近くにいる関係者という関係者に声をかけて聞くものの、
皆「分からない」という。
万事休す。残すは問題のリーさんが言っていた
「髪ボサボサで牛乳を手にくわえたガキ」というのを捜すしか無い。
というのも、その人が私の椅子の準備をしたそうだ。
聞いた時は、牛乳をくわえて此処にいるなんて非常識な人、すぐ見つかるだろうと
思っていた。だが、世の中というのは、そううまくはいかないようだ。
全く、占い信じた私がバカだった。今日の運勢は最下位だ。

第1話「ニューシーズン、ニューカマー」(5)へ続く

10 :ちょむ2007/03/20(Tue) 01:46:52 ID:4o4DHYGE
第1話「ニューシーズン、ニューカマー」(5)

「はあ…」
思わずため息を吐いてしまう。人捜しも暗礁に乗り上げていた。
よくよく考えれば、これってリーさんが全部悪いと思ってしまう。
ちゃんとネームカード掛けていたからこそ、信用したものの、
「ちょっと問題があってね…」だけで、席を替える必要があるのだろうか。
それになんで私の席? 他の席でもいいじゃないの。
…馬鹿、ついつい八つ当たりをしてしまった。
よく考えなさい、問題はそこじゃない。これは私がこの頼みを引き受けたから悪いんだ。
最初から、断っておけば良かったのだ。そう、悪いのは私だ…
「はあ…」
駄目だ。またため息を吐いてしまった。もうなんだか嫌になってくる。
仕方ない。この会場をもう一周しようか。
そう思い、さっきまで下を向いていた視線を前へ上げると、
「あッ!」
思わず声を上げてしまった。見るからに寝癖な髪に、右手にはパック牛乳、
間違いない、リーさんの言っていた人だ。
私はすぐにその人のところまで走りたかったが、逃げられると困るので、
ゆっくり、ゆっくりと歩いて行くことにした。
やっと見つけたのだ、こんなところでヘマなんてしたくない。
「あのう、スイマセン…」
話せるところまで、近づいて、後ろから声をかけた。
「はい? どうかしたんですか」
「ッ!!!!」
頭から足の先にまで電撃が走るような感覚に襲われた。
彼の声はあの頃と比べて多少低いが、それでも私にも充分認識でき、
目、鼻、口と、顔のパーツ構成も私の知りうるものだった。
ボサボサの髪の時点で気づくべきだったのかもしれない。
思わず、私は自らの視線をまた下に向けてしまった。
「あっ…、あのう、Gの…、31って…、ご存知ですか…」
どうしても驚きは隠せない。独りでに声が震えていた。
「…あー、それね、Jの29の後ろ。目立つと困るだろ?」
どうやら、相手は気づいていないらしい。私はその隙に
恐る恐る彼のネームカードを覗き込んだ。
…私の見間違いではなかった。しっかりとその名前が書かれていた。
「でも、それよりさ…」
私の心拍数はどんどん上昇していく。まさか、とっくの前からバレているの?
「室内だし、帽子外したら?」
彼の言葉に、あっけに取られた。そして同時に何故だか分からないが、無性に腹が立ってきた。
「あっ…、あなたに言われる筋合いは無いです…!」
平静を装うとしていたが、無駄だった。私は回れ右をして、そこから一気に走り出した。
「今日は素敵な出会いがあるでしょう」
ふと、朝の占いのワンポイント•アドバイスを思い出した。
何が素敵な出会いよ。モロボシ シンヤ、よりにもよって
今、一番出会いたくない人物とであってしまった。

第1話「ニューシーズン、ニューカマー」【完】
=====2話へ続く=====

11 :ちょむ2007/03/20(Tue) 01:53:23 ID:4o4DHYGE
はい、ということで1話終了です。
明日部活休みを良いことに夜更かししているちょむですどうも。
本来なら、あと半分も1話に入れる予定でしたが、
どう考えてもその10までいきそうな予感がしたので、此処で切りました。
プラス要素も考えたりしても、この1話だけでver1の>>2に該当するわけでして。
つくづく、前回の下手さ加減に絶望しますorz
で、肝心のポケモンがメタモントミルタンク、しかも名前だけしか出ていない訳ですが、
次回はちゃんとやります。色々考えてます。
…ダメだ、もう眠いので、今日はここまでです(ぉぃ

12 :ちょむ2007/04/26(Thu) 23:44:14 ID:c7Mc.gvs
「あっ…、あなたに言われる筋合いは無いです…!」
そう言うと彼女はまるで逃げるかのように再び人混みの中へと消えて行く。
…おい、とそう心の中で突っ込んだ。一体全体何がなんだか分からない。
迷える子羊、もとい新人に質問を答えるだけではなく、
この業界の常識、というよりマナーまで丁寧に指導してやったのに、逃げられた。しかも反論付きときた。
多分、俺の牛乳に関してだとは思うが、少なくとも帽子よりもマシだろうに。
さっきの台詞、これで一体何回目だろうか。
まさかあの馬鹿以外に使うことになるとは思いもしなかった。
これも、最近の若者の傾向って奴なのだろうか。

…って俺も最近の若者か。

第2話「イッツ ショウタイム」

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