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Pang-PongのSS置き場。
- 1 :Pang-Pong :2006/09/04(Mon) 17:09:39 ID:OtCMHtPo
- HNを統一しないと頭がこんがらがりそうなので、勝手ながら。
元40号が、可愛く書き散らしていきます。
- 2 :Pang-Pong@1/2です。 :2006/09/04(Mon) 17:11:09 ID:OtCMHtPo
第零話――もう一つの、やり直し!
――時刻は深夜二時。ミナモデパート、屋上。
その空間には二匹のポケモンが存在していた。
一匹は、オオスバメ。疲れた羽根を休めるように、屋上のフェンスに腰掛けている。
もう一匹は、キュウコン。その毛並みを見せ付けるように、屋上の真ん中に陣取っている。
そして――もう一人。闇の中に炎のような、赤装束。くちゃくちゃと噛んでいるフーセンガム。
二匹のポケモンのトレーナーである彼女は、通信機を片手にフェンスにもたれ掛かっていた。
「もしもし、もしもし……っと……もしもし……ホカゲ? 今、どこにいる?」
ようやく通じたのか、女は静かに喋りだす。
『……カガリか? ――珍しいな、お前から連絡してくるなんて』
機械越しに聞こえてきた声。ああそうかもな、と彼女――カガリは通信機に向けてそう哂った。
「それで……あんた、今どこ?」
『うーん。……俺にもよくわからねえんだよな、正直』
「――誤魔化しやがって。相変わらずなようだな」
そう言うと溜息を吐き、彼女は少し声を潜めた。
「ホカゲ。なんかな……頭領、居なくなっちまったかも」
へえ、と通信機の相手は驚いたような声を上げた。その声にもう一度溜息を吐き、目を伏せる。
『なんだよ……死んじまったのか?』
「いや、わからねえけどな。でも多分死んじゃいねえ」
『……そうか』
「多分だけどな。あたしだってこうして生き長らえてんだし」
一度宝珠に取り込まれてしまった以上もう元に戻ることはないだろうと、カガリも思ってはいた。しかし、実際にこうなってし
まうといまいち現実味が沸かない。《時渡り》によって少しズレてしまった世界。この世界に、頭領は居るのだろうか。
しかしそんな事ももう関係はなかった。カガリは「それで」と続ける。
「それで……あたしの目的はもう終わったしね、またあたしも戻ろうと思う」
『戻る? 何に……だ?』
心底不思議そうな声に、「あれだよ」と応じるカガリ。
「……あたしがあんたと出会う前に熱中してたあれさ」
- 3 :Pang-Pong@2/2です。 :2006/09/04(Mon) 17:11:49 ID:OtCMHtPo
- 「……あたしがあんたと出会う前に熱中してたあれさ」
静かで、柔らかく、滑らかな、そんな声音でカガリは言う。
夢を語る子供のように。
昔を語る大人のように。
それでホカゲも感付いたようだった。『なるほど』と納得したような声色でうんうんと頷く。
『……また、コンテスト、だな』
その言葉を受けカガリは、フェンスのオオスバメ、中央のキュウコン、と続けて目を遣り……そして微笑する。
「正解。……あたしには、挑まなきゃならない敵が居るからね」
敵だって、とまた一度不思議そうに言ってから『ああ』と納得したようにまた言う。
『またあのガキ……ルビー、か』
言葉を受け、カガリは静かに頷く。
「あたしの命の恩人だからな、あいつは……実を言うと今、下見もしてるとこだ。よくわかんねえがこれからはミナモが唯一のコ
ンテスト会場になるって言うからな」
『ほお』
「どうする、ホカゲ? あんたも……来るかい? あんたの目的も終わったんじゃない?」
『いいや、遠慮しておく』
そうか、とそんな風に応じると、それじゃあ、とカガリは微笑む。
「この赤装束もなかなかお茶の間の人気者になっちゃったみたいだから……脱ぐわ、とりあえず」
『ああ、仕方ないな。……となると《炎の記憶》も捨てちまうのか?』
静かな感じのその問いに、カガリは「ああ」と応じる。
「もう、あんた達と共有すべき記憶なんて……ないからね」
『そうか』
ああ、ともう一度頷くと、装束のフードに着いていたツノの部分、《記憶のライター》をパチリと取り外し。
「それじゃ、またいつか会えたら……その時はよろしく頼むぜ」
『おう。それじゃあな』
それをそのまま通信機と共に、近くにあった自販機備え付けのゴミ箱に投げ入れた。
「んじゃま、そろそろ行くよ、あんた達」
そして二匹のポケモンを見て満足そうに言って。
更に赤い装束のポケットから二枚の紙を取り出す。
一枚はあぶり出しのような感じで描かれた一人の少年の似顔。
もう一枚は長くつやがある栗色の髪をした一人の少女の写真。
「これから刻むのはあんた達との記録――レコードってこった」
彼女はキュウコンをボールに戻し、赤装束を脱ぎ捨てる。
「こういう事にはあたし……しつこいからね」
そして――夢を見つけた子供のように、悪戯っぽく笑んだ。
<Fin>
- 4 :Pang-Pong :2006/09/04(Mon) 17:16:50 ID:OtCMHtPo
- >>2-3
【第零話――もう一つの、やり直し!】
ポケスペルビサファ編完結記念の二次創作です。わからない人はスルー推奨。
カガリ姐さんにハマったので、なんて理由ではないですけどまあカガリさんが飛び立った後が何となく気になったので、書いてみました。
カガリさんの過去はもっと語れたと思うのに、加筆がなくて寂しかったです。
ちなみに、ホムラさんなんて知らないです。
- 5 :Pang-Pong :2006/09/13(Wed) 00:05:14 ID:6xKUFMLE
第零話――僕の気持ち。
少年の《100万ボルト》によって果てたワタルは、糸の切れた操り人形のように、静かに静か
に落ちてきた。
「ここまで……なのか……」
呻くようにそう呟くワタルを、僕は優しく背中に乗せた。
思えば、あの時。
住処が廃液によって汚され、仲間が何人も死んだあの時から……僕は人間を憎んでいた。だ
からこそ人間を悪だとして排除しようとするするワタルの考え方に賛同できたし、彼に忠誠を
尽くしたんだ。
けれど、それは……間違っていたのかもしれないと、ようやくそう思えた。
僕の望んでいた理想郷。ポケモンと、一握りの優秀なトレーナーだけで構成された世界。し
かし、ようやく気付いた。そんな世界よりも……必要なのは、人間達との共存なのだと。
ワタルと同じくトキワ出身だというあの少年の気持ち――僕にも少しだけ、伝わってきた。
人間はポケモンの敵じゃないんだ、と言っていた彼。
人間は身勝手だけど、だけど……ポケモンとの共存も望んでいるんだ、と。
正しい気持ちを持っていれば、ずっと仲間で居られるんだ、と――そんな気持ちで、彼は満
ち溢れているようだった。
ワタルは僕達ポケモンの為だけに行動してきてくれたけど――あの少年は違う。あの少年は
、ポケモンは勿論、更には人間達の事も考えて行動しているんだ。
人間とポケモンが仲間で居ることを前提に、住みやすい世界を作ろうとしているんだ。
廃液の中で苦しんだ僕でも……また、人間と共に生きていけるんだ。
と――背中のワタルから、少しだけ思いが伝わってきた。
彼もまた……気付いたようだ。
人間とポケモンとが共存できる世界を作るべきだという事に。
それならば――それならば大丈夫だ。
……君も僕も、生きていけるから。
人間とポケモンとの共生は、確かに容易い事じゃない。
だけど。
僕と共に苦しんでくれた君ならば。
僕の心を読取ってくれた君ならば。
君ならば、僕と一緒に生きていけるよね?
<Fin>
- 6 :Pang-Pong :2006/09/13(Wed) 00:08:29 ID:6xKUFMLE
- >>5
【第零話――僕の気持ち。】
これまたポケスペ二次創作。第二章の最終決戦辺り。
コミックス7巻の194ページから次ページに掛けてくらいに挿入できそうな感じ。
ポケスペのワタルは無駄に格好いいですね。
というかテキストエディタの調子が悪いです。
変なところで改行されまくり。
- 7 :SXB :2006/12/16(Sat) 19:24:04 ID:GT.3FfXE
- 関係ないですが
あの小説やめるならスレロックしろって荒らしさんたちが言ってましたよ…続けてほしいとも声も多数。
- 8 :山田君 :2006/12/17(Sun) 12:26:09 ID:paLda3Fo
- >>7
どっか他サイトのこと?
彼も忙しいんだろうし、もっとまったり待とうぜー。
- 9 :SXB :2006/12/17(Sun) 21:08:30 ID:ke8Zld3E
- >>8
他サイトのことですが、もうロックしてくれてます。
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Colorful Board System Version1.01 by ミライいろ。