ナンカイ地方物語

1 :おーきど2004/12/28(Tue) 21:38:49 ID:H1jsTNVY
暖め続けている小説の二つ目。
ナンカイ地方というところを舞台にお届けする、心温まる?一話完結物語。

2 :おーきど2004/12/28(Tue) 21:40:21 ID:H1jsTNVY
第一章 - ナンカイ地方誕生秘話
第一話 - 発端

 時は2350年。ポケモンワールドはカントー、ジョウト、ホウエン、そしてナンカイ。
 2100年頃に、大噴火が起きて、グレン島から100キロ近くの所に新たな島ができた。
 その島は、とても大きく、ヤマブキシティの5倍はあろう島だった。
 学者等が頭を捻らせ、カントーの南海にあるので、ナンカイシティと名づけられた。

 ナンカイシティは順調に発展を遂げていった。
 いつのまにかポケモンセンターができ、いつのまにかフレンドリィショップができ、いつのまにかデボン・ポーポレーションのナンカイ支局ができ―――。
 順調に発展を続けていったナンカイシティであったが、突然時のポケモン協会会長が、こんな宣言を出した。

――。ナンカイシティは今日を持ち、カントーから独立し、ナンカイ地方になります。

3 :おーきど2004/12/28(Tue) 21:43:19 ID:H1jsTNVY
第一章 - ナンカイ地方誕生秘話
第二話 - 波瀾

 ナンカイ地方の幕開けは、波瀾続きであった。
 独立を認めないカントーは、ポケモン軍隊をナンカイに派遣。事実上ナンカイ地方を征圧した。
 勿論このカントー地方ナンカイ征圧を良く思っていない地方もあった。ジョウトである。
 ポケモン協会会長の決定は絶対。それがジョウトの言い分である。

 更にホウエンとジョウトは同盟を組み、ナンカイ独立を支持した。
 この圧力のせいか、直ぐにカントーはポケモン軍隊をナンカイから撤退させた。

 そして、一つの街が正式に地方へと変わった。

4 :おーきど2004/12/28(Tue) 21:45:07 ID:H1jsTNVY
第一章 - ナンカイ地方誕生秘話
第三話 - そしてナンカイ地方

 ナンカイ地方は、七つのシティとタウンに分けられた。この地方は、南北にとても長い形である。
 もっとも北に位置するサイホクタウン。そして、サイホクタウンから見て南西の方角にあるナンセイシティ。
 そして、サイホクから見て南東に位置するナントーシティ。
 最も南にあるナンガンタウン。ナンガンタウンから見て北東のホクトーシティ。そして、北西のホクセイタウン。
 中央に位置するチュウオーシティ。ここがナンカイの首都でもある。

 七つと紹介したが、常人が決して立ち入ることの出来ない街がもう一つだけある。
 チュウオーシティにある中央火山。その中央火山全てが一つの街になっている。カザリタウンだ。
 カザリタウンへ行く為には、七つの街にあるジムリーダーを倒さないといけない。
 そしてようやくカザリへと行けるのだが、街として成り立っているのは頂上付近のみ。
 そこまで登山道もまともに整備されていない山道を只管歩く。それだけである。

5 :おーきど2004/12/28(Tue) 21:46:01 ID:H1jsTNVY
第一章 - ナンカイ地方誕生秘話
第四話 - 中央部の伝説、そして――

 カザリタウン中央部までたどり着く物は滅多にいなかった。
 おまけに、カザリタウン自体人が来る事が少ないので何も無い。それでもポケモントレーナーはこのカザリタウンを目指す。
 ポケモンをやるものなら一度は夢を見る『ポケモンマスター』。カザリタウンはポケモンマスターになる近道、と言われている。

 カザリには宿がたくさんある。ポケモントレーナーは宿を拠点とし、小さな街をふらふらと歩く。
 眼と眼があったらポケモンバトル。カザリは限られた人間しか入れないので、実力が似ている人間が多い。

 こうして、カザリは世界屈指のトレーナーが集まる所となった。
 そしてカザリは世界屈指のトレーナーが集う所でもあり、一度奈落の底まで落ちたトレーナーや、今調子の良いトレーナー……。
 彼等の人間物語、何も飾り立てられていない小説が見れる所なのである。

 これからは、ナンカイ地方を舞台とした人間物語を暫し聞いて頂くとしよう。

6 :おーきど2004/12/28(Tue) 21:46:58 ID:H1jsTNVY
第二章 - ナンカイ地方人間秘話
第一話 - フウマの場合

 カザリに居ついてもう一年になろうとしていた。
 カントー・ジョウト・ホウエンのジムバッジを全て集めた俺。
 ナンカイも楽に全て集められて、余裕でカザリにきた。

 それなのに。

 カザリには、俺が太刀打できないような相手ばかり居た。
 ここでの通算成績、1451戦324勝1127敗。負けばかり。
 そんな俺にも転機が訪れた。それは、伝説のポケモン使い、ワタルへの弟子入り。
 ワタルの仕事は傷ついたポケモンを救い、傷つけたトレーナー等を厳しく処分するということ。
 この職務は、ポケモン教会から正式に就任要請をされた物。凄い事だ。

「おい!フウマ。行くぞ!」
「あっ、はい。分かりました。今行きます」
 今はワタルさんと共に行動していた。そして、俺も少しずつ強くなってきた。
 ワタルさんのカイリューにのり、振り落とされないようにしがみつく。

――最近勝てないんだよな。確かに強くなっているんだけど……。
   何故だろう。何故勝てないのだろう。強くなってきているのに。何故――

 カイリューは凄まじい勢いで空を飛び、あっという間にホウエン、ミシロタウンへとついた。
「師匠、今日は何をお手伝いすればいいですか?」
 いつもの様にワタルさんに指示を仰いだ。ワタルさんの返事は意外な物だった。

「今日は自分で考えて行動してみろ。いいな」
 それだけ言い残し、ワタルさんとカイリューは消えた。
 ワタルさんの消えた空を大きく見上げると、ポッポが空を飛んで居た。
 当たり前の風が当たり前に吹いている中、当たり前に大きく深呼吸すると、身体の中から元気が沸いてくるような気がした。

――ありがとう、ワタルさん。もう俺は振り返りません。

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