殺戮者の旅

8 :楓写2004/12/25(Sat) 22:42:38 ID:FmHZXBBQ
第二節 出発点

五人は早速外に出た。隊長を任せられた男は、地図を右手に持つとみんなをまとめた。
「みんな初めて顔を合わせるね。自己紹介をしよう」「あ、年齢と名前とランクをね。」
口調にもやはり隊長の風格がある。雄之介はこの五人の中にいるだけで十分な気がした。

「まずは僕。今回隊長として率いる進藤 鉄兵、17歳の大将ランクさ」
「俺はァ・・松本 猪衛門!16で隊長してたぜィ!そこんとこァよろしく」
「・・・沖之浦 半蔵。18の大将。」
「我は宮嶋家の大将をする16歳の宮嶋 龍司。皆の者、よろしくな。」
「ぼ・・僕?(うわぁ、最年少だ・・。)牡草雄之介です、15歳の隊長でした」

なかなか個性的なチームになった。しかし、逆に言えばバラバラすぎる。

「みんな名が長いからよ、俺が勝手にあだ名付けっぞ。」
半蔵は無表情に言い始めた。
「隊長のアンタは鉄兵、高貴ぶったお前は龍司、そしてそこのチビが雄(ユウ)、
最後にちょっとイカれたナイスガイは松本、俺は半蔵でも何でも好きに呼べ。・・・いいか?」
「(ぉ・・俺だけ名字・・・)」
松本は不公平な気がしたが、みんなに合わせた。
チームプレイに大切な協調性は、任務をこなすにつれ、作られていくのである。

そんな時、隊長の鉄兵は、半蔵の態度が少し気にかかっていた。
元々個人プレーである半蔵が、何故今回はあだ名まで決めるのかという点である。
実力は帝王格の彼が何故帝王に座れなかったか・・それは協調性に問題があったからだ。
裏に何かあるのではないかと鉄兵は疑ったが、これ以上の追求はやめた。きっと心を改めたのであろう・・・。

「さぁ、早く行こう!幕府はここから……東だ!」

第二節 「出発点」 終

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