殺戮者の旅

22 :楓写2005/01/04(Tue) 13:27:40 ID:ltyMWuOk
第十二節 郷崎 綾

その後、雄之介は病院に運ばれ、他は帝王の元へとそれぞれ向かった。


『ベッドに寝てるのかな……すっごいポッカポカ。』

雄之介は病院のベッドでぐっすりと寝てい………あれ?
『この毛布、動いてない?……ぇ?』心の中で一人語る雄之介は目を開けた。
すると、やけに毛布が膨張している異変に気が付いた。『な……何これ?』
雄之介は固まると、その中身が自分に抱きついてきたのが分かった。

「この感触……もしや、おおお前…………綾?!!」中で寝ている綾に問いかけるが、返事が返ってこない。
そんな時、看護婦が部屋に入ってきた。「牡草さん、体調見に来ましたよ〜。」
「なんかすごい毛布が盛ってますね…。熱くないんですか?」勘違いに救われる。
「いいいいいやいや!寒がりなんですよ僕〜はい、はははははっ!」
「でも、そんなに被ると体にも影響しますよ。遠慮は要りませんよ、私が毛布を回収しますから。」
絶体絶命となった雄之介は、逃げるようにベッドの後ろへと下がる。そして‥‥

ブ―――――――――――ッ

緊急用のブザーを鳴らしてしまったのである。『うわ、もうこの世の終わりだよ……。』
こんな恥を見られるのは絶対に嫌だと思ったので、ベッドに潜った。
『これ絶対に綾だよ……ってかお前何で居るんだよ。もう死にたいー。。』
その時……「牡草さん、大丈夫ですか?!」病院の医師と看護婦が総出で出てきた。
「牡草さん? おーい、牡草さ〜ん」「兎に角、緊急なのだから嫌でも毛布は取るんだ!」

バッ


「と・・取り込み中失礼しました……!!」

「あ…うん、ヤバイね。」医師に相手こそ知られなかったが、その後変な目で見られるようになった。
「早く退院しよう、ここ。」この場からテレポーテーションが使えたらぜひとも使いたかった。
で………
「綾、お前早く起きろ!そして離れろ!なんでここに寝てんだよ!」「ぁ…あと三十分‥」「長いわッ!」

「私お見舞い来てて、昨日訓練しっぱなしだったからここで癒えようとしてて‥」「他行け他!」
「この部屋個人用だから他はないと思って寝ちゃった〜、今日超気分良い〜♪」「お前はな。」
「取りあえず……降りろ、跨るな。」
これがもし相当なブスだったら確実に窓からローキックでぶっ飛ばされていただろう。。

第十二節 「郷崎 綾」  終

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