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殺戮者の旅
- 20 :楓写 :2005/01/04(Tue) 09:40:19 ID:ltyMWuOk
- 第十一節 貫き通し、そして散る
昨夜の出来事に、一同は悩んでいた。何れ山鼠家の帝王となる勲慈が
人に指図するのは滅多にないからである。
「勲慈さん、俺らの事考えて言ってんだよなぁ…。」猪衛門は最初から帰郷派であった。
一方説教を受けた鉄兵は、一人反省していた…。寂しく、独りで戦っていた。
「隊長……かぁ。 ………やっぱ駄目だったんだな……。」
壁に寄りかかり、自分の行動に呆れて、目からは雨の音に紛れながら滴がポツンと垂れ落ちる。
「フン……くだらねぇ、誰が彼奴の指図なんて受けるかよ。俺は残るぞ!」
半蔵が一番反省しなくてはならないのだが、全く状況把握していない様子である。
「我とした事が……何という失態を…。一族の恥曝しめが……!!」
―――――こんなままであっという間に時が過ぎ‥‥
「おはようみなさん、ごっきげっんよぉ〜う!さ、今日はお家に帰れると言う事でね、
おふくろの味なんてのもね、若い内に初体験しちゃいますよ〜ん♪」
「じゃあ出発しますよー?色追い観光をご利用をご利用頂き、
誠にありがとうございます〜っなんてね、はははははっ!」
――――――――――………
それから三日ほど歩き、桜衆の国境へと入った。
懐かしい周りの雰囲気に、心が癒え、瞬はやっとついたかという疲れ切った顔をすると、
雄之介を再び高くおぶった。
「じゃあ、メンバー確認するよー、進藤・松本・牡草・宮嶋・凛・瞬・僕 …以上七名ね。」
「(……死んだな、斬り屋の半蔵も……)。」
―――――――この中に半蔵の名はなかった。
第十一節 「貫き通し、そして散る」 終
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